伊賀市は、水道広域化促進事業の一環として行う浄水場整備で、青山地区の「阿保浄水場」の施設の全面更新計画について、将来の水需要などの動向を踏まえて、事業内容の見直しを進めている。2016年度に策定する「伊賀市水道事業基本計画(水道事業ビジョン)」の中で、事業規模や事業年度を位置付けていく方針だ。
当初計画では、現在の阿保浄水場(阿保上川原1532ノ1)の2カ所の沈澱池のうち、正門から向かって左側に位置する沈澱池を撤去し、残る沈澱池と浄水施設で浄水処理を行いながら施設を全面更新する形で新施設(給水処理能力・日量2030立方b)を新設し、完成後に残る施設を撤去する内容を予定していた。
既設の浄水場の給水処理能力は日量3240立方bで、10年度までに、給水区域のうち桐ケ丘地区への給水を、ゆめが丘浄水場からの給水に切り替えたため、現在の必要な給水量は日量1600〜1800立方bとなっている。
市では、現行の基本計画(07〜18年度)が、人口減少など社会情勢の変化とともに計画との誤差が生じるようになってきたため、事業の見直しを行い、新たなビジョンとして計画を策定する。このため、阿保浄水場施設の全面更新計画についても、全体計画を見直す中で、水供給の必要量を検討し、事業計画を見直していくものとしている。
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建通新聞社