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日刊建設タイムズ社
2016/01/25

【千葉】最優秀提案者にアズビル/佐倉市美術館ESCO事業/エネルギー削減率19・69%

 佐倉市資産管理経営室は、「市立美術館ESCO事業」の最優秀提案者にアズビル(東京都千代田区丸の内2―7―3)を選定した。市立美術館の空調設備の更新に伴い、公募型プロポーザルにより設計・施工、事業資金計画、運転管理指針及び維持管理等に関する一括提案を求めていた。同社1者が提案を行い、事業提案審査委員会の審査で選定された。
  事業者は、設計・施工一括で省エネルギー設備(ESCO設備)を導入し、ESCO設備等の運転管理、維持管理、エネルギー等の削減量の確保及び省エネルギー効果を把握するための計測・検証等を含むESCOサービスを提供。市はサービスに対する報酬を事業者に支払う。
  今後、事業者と佐倉市で契約締結に向けた詳細な協議を行い、8月にシェアード・セイビングス方式(民間資金活用型)によりESCO契約を締結。その後、設計、工事、試運転などを行い、2017年4月1日からサービスを開始する。
  プロポーザルでは、ESCOサービス料の上限を年間2011万9000円、総額2億119万円、ESCO契約期間を最長10年とし、施設全体の省エネルギー率10%以上を求めた。
  同社の提案内容は、@エネルギー削減率19・69%A二酸化炭素削減率18・87%B光熱水費削減予定額445万1683円/年C光熱水費削減保証額378万円/年DESCO契約期間10年EESCOサービス料1933万2000円/年(補助金が得られた場合の金額)。
  提案項目は、@熱源システムの更新A空冷ヒートポンプエアコンの更新B中央監視装置の更新C自動制御装置の一部更新D熱源ポンプのインバータ制御導入。
  同業務の範囲は、@省エネルギー改修の設計、施工、施工監理及びその関連業務A工事に関連するすべての手続きBESCO設備の運転、監視及び維持管理業務CESCO設備及び既存設備の運転管理指針作成業務と助言D省エネルギー設備の計測・検証Eエネルギー削減の保証業務など。
  改修機器は、吸収式冷温水発生機、空冷式ウォーターチリングユニット、温水ヒーター、冷温水ポンプ、一次側冷温水ポンプ、二次側冷温水ポンプ、空冷ヒートポンプエアコン、空冷ヒートポンプマルチエアコン、中央監視装置、自動制御装置など。
  市立美術館の所在地は新町210番地先。敷地面積は1962・12u。建物は、本館がSRC造一部RC造地下2階地上5階建て延べ5167・03u(うち自動車車庫等の部分1085・44u)、エントランスホール(事業対象外)がRC造2階建て延べ96・92u。本館は1994年の竣工、同年11月の開館。設計は坂倉建築研究所(大阪事務所・大阪市西区京町堀1―15―7)。施工は建築が奥村組、機械設備が三建設備工業、電気設備が雄電社。エントランスホールは1918年の竣工。同ホールは16年度以降に耐震補強工事を行う予定で、同工事との調整を図る必要がある。k_times_comをフォローしましょう
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