日本工業経済新聞社(群馬)
2016/01/22
【群馬】県前橋土木が近く2工事を発注
県前橋土木事務所は年度内に、前橋市日輪寺町などを走る主要地方道南新井前橋線の日輪寺工区で2件の工事を発注する。工事は、市道をオーバーパスするボックスカルバートの擁壁工と付け替え市道の改良工で、いずれも指名競争入札で発注する。また、前橋市池端町を通る2期工区については、新年度も用地買収などを進め、一部工事に着手したい考えだ。
日輪寺工区は、桃ノ木川に架かる多嘉橋から東へ、現在国土交通省が整備している上武道路までを結ぶL約360m(W20m)。
今回の擁壁工は、最大H約4mのL約170mで整備する。付け替え市道は道路改良に伴い、付け替えが必要となる3路線で工事を行う。
同工区では本年度から本線の工事に着手しており、市道を跨ぐボックスカルバートの新設と、L100m程度の道路改良を進めているところ。また、現在は四ヶ村用水のボックスカルバート工事の指名通知をしているところで、26日に開札する。
新年度は、残るL250mで改良工事から舗装、照明などの工事を実施する。上武道路の開通が予定されていることから、同工区についても新年度中の完成を目指す。
なお、多嘉橋から西側については、桃川小学校の南を通り国道17号までを結ぶ前橋市道となっており、すでにW20mを確保している。
新年度着工を目指す2期工区は、関越自動車道駒寄スマートインターチェンジ付近を起点として西に走り、前橋市池端町を通って吉岡町陣場地内の主要地方道高崎渋川線旧道までのL1100m(W15・5m)。
主要部分は、県前橋土木事務所の所管だが、高崎渋川線付近は吉岡町陣場地内となるため、その区間のみ県渋川土木事務所が担当する。工事区間では、主要な構造物の新設は計画していないという。
これまでは用地買収を進めており、新年度に埋蔵文化財調査などを実施。まとまった用地が確保できた区間から工事に着手したい考えだ。
駒寄インターチェンジから東へ、主要地方道前橋伊香保線までのL760mについては、1期工区として工事を進め、2012年度に開通している。
日輪寺工区と2期工区は、上武道路や駒寄スマートインターチェンジへのアクセス性向上を目的に計画された。