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建通新聞社(中部)
2016/01/21

【愛知】西三河農水 明治用水9支線で機能保全計画策定へ

 愛知県西三河農林水産事務所は、農業水利施設保全対策事業として、明治用水2期地区の9支線に対する機能保全計画を策定する。2015年度を初年度に機能診断を進めており、「中井筋(上倉地区)」の機能診断業務を葵エンジニアリング(名古屋市中村区)に委託した。工期は3月22日まで。
 対象は、安城市二本木町地内から高浜市方面にパイプライン化した延長約5・1`の用水路。構造はプレストレストコンクリート造で口径1650〜800_。15年度は資料の確認や漏水の有無などを外見からの目視で確認、16年度で管内部の状況を調査する。
 同事業では、県が管理する受益面積100f以上の明治用水9支線を対象に、機能保全計画を策定する。農林水産省の食料・農業・農村政策審議会でまとめた「農業水利施設の機能保全の手引き」に基づくもので、15年度は中井筋のほか、西井筋(延長8・5`)、西高根用水(延長4・2`)の3支線で機能診断に着手した。
 同事務所では今後、明治用水を管理する明治用水土地改良区や明治用水の補修事業を進める東海農政局などと連携。他の6支線についても機能診断を進める方針だ。29年度までに全9支線に対する機能保全計画策定を目指す。9支線の総延長は60・3`で、ほぼ全線でパイプライン化。口径450〜2000_の強化プラスチック複合管やプレストレストコンクリート管の埋設管となっている。
 残る6支線は、神楽山用水(延長10・2`)、村高用水(延長6・5`)、小高用水(延長5・5`)、花の木用水(延長6・3`)、東井筋(延長7・7`)、柳原用水(延長6・3`)。

提供:建通新聞社