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建通新聞社(中部)
2016/01/20

【愛知】豊田市 豊田地域医療センター再整備で16年度旧感染症病棟解体へ

 豊田市は、新病棟建設などを盛り込んだ「豊田地域医療センター再整備事業」について、2016年度に旧感染症病棟の解体工事へ先行着手する方針で予算化を図る。2カ年で既存施設の解体工事と実施設計を進め18年度の新病棟建設着手を目指す。
 現在、基本設計の内容について検証と精査を進めており、3月をめどに実施設計に着手、着工に向け詳細をまとめる。実施設計の工期は17年度末までの約2カ年を見込む。基本設計は日建設計名古屋オフィス(名古屋市中区)で昨年12月に完了した。
 また、敷地に対する地質調査を大和地質(名古屋市中川区)に業務を委託、3月25日を履行期限として進める。調査は7カ所でボーリング調査を行い、実施設計に反映させる。
 同事業は、既存施設解体後に新病棟を建設するほか、南・西棟は施設の一部改修などにより施設や機能の拡充を目指す。計画では、旧感染症病棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ651平方b)と体育館(鉄筋コンクリート造平屋一部2階建て延べ686平方b)を解体した跡地に新病棟(面積1万4500平方b)を建設。完成後に北・中棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ8736平方b)とMRI棟(鉄筋コンクリート造平屋119平方b)を解体する。
 南棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ6750平方b)は、約4500平方bを改修し、管理部門と検診部門を配置する計画。西棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ2261平方b)は、診療以外の機能を配置する予定。
 再整備後の病院規模は、総延べ面積約1万9000平方bとなる見通しで、病床数190床(一般100床、療養50床、回復リハビリテーション40床)を備える。診療科目は内科や外科、放射線科、泌尿器科、小児科など13科設ける予定だ。
 今後の主なスケジュールは、16年度に旧感染症病棟、17年度に体育館をそれぞれ解体するとともに、実施設計を並行。18年度に新病棟建設に着手、20年度の完成を目指す。竣工後に北・中棟、MRI棟を解体する計画。
 所在地は西山町3ノ30ノ1。

提供:建通新聞社