日本工業経済新聞社(山梨)
2016/01/19
【山梨】東電、連系接続希望者を募集
東京電力は、山梨県北西部エリアなどで同社の高圧または特別高圧電力系統への接続を希望する事業者を募集する。山梨県の募集対象工事は154kV甲信幹線増強工事(耐熱電線に張り替え13・1q。鉄塔38基。総工費約4億円)で、募集容量は15万kw。2月9日と10日には募集説明会を同社山梨総支社(甲府市)で開催する。
山梨県の対象エリアは、甲府市、韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、笛吹市、中央市、市川三郷町、富士川町、昭和町、道志村、山中湖村。
このエリアでは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の導入以降、太陽光発電事業者から同社電力系統への連系希望が多く寄せられている。連系には送電鉄塔の一部建て替えや送電線の張り替えなどの大規模な送電容量対策工事が必要で、工事費負担が高額となり、単独事業者の費用負担を前提とした連系が困難になっている。
そのため、工事費を東電と共同で負担する連系事業者を募集することにした。
工事は、甲信幹線154kVについて、HDCC200o2(164MW)からTACSR/AC240o2(239MW)に増強する。
優先系統連系希望者は、申込容量が募集容量以内の場合は全申込者を希望者に決定し、募集容量を超えた場合は抽選で決定する。募集容量が著しく下回った場合は対象工事の増強規模を見直す。
募集は1月25日から2月26日まで受け付ける。2月9日と10日には説明会を開催する。説明会への参加申し込みは東電ホームページから(1月27日まで)。本年6月上旬ごろには接続検討結果を回答する。工事費負担契約後に系統増強工事を実施する。工事完了予定時期は2018年度をめどにしている。