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　　神奈川県は、山北町にあり運営休止中のユージンロッジについて、民間への移譲を計画。利活用に関する提案募集を行った結果、西丹沢安全登山協力会（山北町）を事業候補者に選定した。
　施設の移譲に向け、具体的なスケジュールや事業計画などの調整を進め、合意に至った場合は、建物無償譲渡契約・土地使用貸借契約を締結する。
　ユージンロッジは山北町玄倉５９７ノ15に、県民レクリエーションの高揚を図る野外休憩施設として１９７０年３月に設置した。土地面積は１３８５平方�b。三保県有林の一部を使用している。建物は鉄筋コンクリート造２階建て延べ９３１平方�b。
　ロッジに通じる玄倉林道の安全対策工事などを契機に、２００７年４月から休業中（避難部屋としては一部を開放）。玄倉林道が一般車両通行止めであることなどから、以前と同様の宿泊施設（定員80人）として再開することは困難な状況。県の利活用を検討したが「可能性なし」の結論となった。また、山北町に移譲の打診をしたが、「受けない」との回答があった。
　このため、地域振興の観点を踏まえて、宿泊施設以外の利活用を含めて広く検討することとし、提案募集で事業者を募った。
　提案応募は西丹沢安全登山協力会のみ。提案のコンセプトが「地域貢献」に合致し、自然公園への配慮のある計画のため、今後の施設有効活用が期待できるとしている。
　提供：建通新聞社