岡山県は15日、2016年度当初予算要求額を公表した。一般会計が15年度当初比2・0%増の7196億6300万円。うち、投資的経費は683億8400万円で同0・9%、6億5100万円の減額。内訳は公共事業費等費が574億5500万円で同1・6%(9億1000万円)減、うち維持修繕事業費は58億4400万円で同9・2%(4億9400万円)の伸び。国直轄事業負担金は76億0700万円で同4・5%(3億3000万円)増となっている。
特別会計は同6・2%減の2539億7200万円、企業会計は同5・2%増の129億9600万円。国の補正予算で実施される一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策等の内容も踏まえながら調整を行い、予算案を取りまとめていく。
一般会計の部局別内訳は、土木部が588億8800万円(5・7%・35億7800万円減)、農林水産部390億1800万円(10・5%・37億2100万円増)、総務部2500億3800万円(2・7%増)など。晴れの国おかやま生き活きプランに基づく主な重点事業のうち建設関連は、産業振興で後楽園の更なる魅力づくりに1億4200万円、安心で豊かさが実感できる地域創造で河川堤防の点検および詳細調査7200万円などを要求。
主な事業は、南海トラフ地震に備えた公的備蓄整備2230万円、通信機能強靱(きょうじん)化8772万円、県防災行政無線機能強化7億3665万円。生き活き拠点形成支援4800万円。岡山空港エプロン整備(拡張工事基本調査)720万円。児島湖の水質改善促進3410万円。企業誘致推進(空港南産業団地開発ほか)15億3057万円。鳥獣被害防止策で新たに集落柵設置支援など2571万円。
CLTリーディングプロジェクト1000万円、後楽園保全整備ほか1億4233万円。新規事業で吉備路自転車道整備453万円、緊急輸送道路沿道建築物耐震診断補助900万円。明活家(あきや)ストック有効活用促進事業1610万円、高潮災害の避難体制充実・強化1000万円、河川堤防の点検および詳細調査7220万円など。
県警本部庁舎整備実施設計および車庫整備等7億8703万円。企業局で玉島ハーバーアイランド工業用水道整備7236万円、工業用水道管路・浄水場等の耐震対策に20億9610万円、再生可能エネルギー推進(小水力発電開発可能性調査、既設改修)2億0520万円などを要求。
(提供:建通新聞社)