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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/01/15

【山梨】市駅南線の整備要望 山梨市が市長座談会スタート

 山梨市は12日、市内11カ所で行う「市長をかこむ座談会」をスタートさせた。初日の会場となった加納岩公民館には市民74人が集まり、各区長が投げかけた道路整備や災害対策への要望、質問への市長や市役所幹部の答えに耳を傾けていた。
 冒頭、望月清賢市長はあいさつで「今年一番大事なことは総合計画の策定」と語り、「国が示す将来像との整合性を図り、計画に反映させたい。座談会の意見を予算編成や市政推進に生かしたい」と述べた。
 この日掲げられたテーマは地区の諸問題とされ、道路網整備や災害への備え、まちの賑わい、人口減少対策などの項目が取り上げられ、道路関連では、県が進める山梨市駅南線などの進ちょくや先線の計画への質問が出された。
 山梨市駅南線は、駅西側の立体から延長720mの区間について1期工事として幅員17mへの拡幅を図っているところ。その先2期工事となる下石森交差点までの延長600mの完成は2028年度が見込まれており、市としても県に対して要望する立場であると説明した。
 また、山梨市駅南口から南に延びる計画の加納岩小学校西通り線は、着手区間から先の延長570mについては都市計画決定を終えている。さらに延伸して市道正徳寺下神内川線まで(150m)の延伸を求める声には、山梨市駅南線の完成を待って社会情勢など考慮したうえで検討する方向である、と市側は返答した。
 現在、同市では3カ年の予定で都市計画道路の見直しを行っている。本年度は中間年度にあたり、路線削減の方向で検証を実施中だ。そのなかで「加納岩小学校西通り線は駅南口の活性化に必要であろう」との考えであることを同懇談会のなかで触れている。