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建通新聞社(神奈川)
2016/01/15

【神奈川】綾瀬市 公共施設マネジメント基本方針案まとまる 今後40年間の施設の長寿命化

 綾瀬市は、公共施設の適切な維持管理を推進するマネジメント基本方針(案)をまとめた。市では案に関するパブリックコメントを2月10日まで実施し、2015年度内に同方針を策定する意向だ。
 市では、1965年代から75年代にかけて小・中学校や地区センターなどハコモノ系施設を集中的に建設、下水道施設などのインフラ系施設も順次整備され、今後、これらの施設が一斉に更新時期を迎えて多額の更新整備費用などが必要となってくると想定。このため、老朽化が進む公共施設の長寿命化、効率的な維持管理、補修更新に要するコストの削減などに向けた考え方や取り組みをまとめた「公共施設マネジメント基本方針」を策定する。
 案によると、方針期間は2016〜55年度の40年間に設定。対象施設は全ての公共施設で▽行政系施設(総延べ床面積約3万平方b)=市役所庁舎、消防施設、リサイクルプラザほか▽保健・福祉施設(同約4600平方b)=高齢者福祉会館、保健医療センター、障害福祉施設ほか▽子育て支援施設(同約3400平方b)=保育園、児童館▽市民・文化系施設(同約1万1000平方b)=自治会館、文化会館ほか▽社会教育系施設(同約8300平方b)=中央公民館、地区センター、図書館ほか▽スポーツ系施設(同約9300平方b)=市民スポーツセンター▽学校教育系施設(同約11万6000平方b)=小・中学校、給食センターほか▽公営住宅(同約2500平方b)=市営住宅(蓼川・寺尾釜田)▽道路=市道約35万5400b▽橋梁=道路橋約2000b、人道橋約80b▽公園=地区公園約14万2000平方b、街区公園約13万平方b、運動公園約13万6000平方bほか▽下水道=汚水管約25万3000b、雨水管約6万b、処理場約1万平方b―など。
 ハコモノ系施設は今後40年間で955・5億円の更新費用が必要で、インフラ系施設については801・4億円の更新費用を見込む。全体では1756・9億円が必要と推計しており、マネジメントにより40年間で約33%の更新費用など縮減を試算。現状を把握した上で、マネジメントを遂行しコスト縮減に取り組んでいくとしている。
 提供:建通新聞社