学校法人北陸大学(金沢市太陽が丘、小倉勤理事長)は創立40周年記念事業の一環として建設工事を進めている「体育館兼講堂」に続き、新たに「医療保健学部(仮称、構想中)棟」の建設を計画している。17(平成29)年春の新学部設置計画に伴うもので、現在、浦建築研究所(同市本多町)で設計が進められている。
計画によると、建設規模は校舎棟がS造3階建て延べ4707平方メートル(建築面積3767・34平方メートル)で、連絡通路(渡り廊下)が459・6平方メートル。校舎内部は講義室や実習室、研究室、トイレなどとなり、定員は1学年60人を予定する。太陽が丘キャンパスにあるコミュニティーハウスの隣接地で建設される。
現在、実施設計が進められている。施工者選定にあたっては、今月中に数社を指名し、見積もり徴集した後、2月末までに決定したい考えだ。3月に着工し、工期は11ヵ月を見込む。
設計コンセプトは雨天時でも安全に快適な移動ができる屋内プロムナードとし、敷地の高低差を活かして立体的に交差させたアプローチ空間、オープンスペースを設けている。豊かな自然環境と触れ合える多様な交流スペースを内外に配置し、外観は北陸金沢を表現した和をモチーフに、環境に配慮したキャンパス、ユニバーサルデザインの施設となっている。
北陸大学では創立40周年に併せ、「21世紀を生き抜くチカラ。」をコンセプトにした将来計画を策定。この中で今後の人口減少・少子化時代をにらみ、現在の薬学部と未来創造学部による2学部3学科を、4学部4学科に再編する方針だ。今回の医療保健学部(仮称)棟はこうした将来計画に沿って、新たなキャンパス計画として打ち出された。