東芝(東京都港区芝浦1ノ1ノ1)は、四日市工場の隣接地に半導体工場の新棟を建設するため、地権者や行政と建設地の用地取得協議を進めている。用地取得が順調に進めば、2016年度にも新棟の建設に着工し、早期の稼働を目指すもようだ。
同社は昨年来、事業の再編を進めているものの、稼ぎ頭の半導体事業には積極的に投資する考えを示している。投資規模としては、従来通り2000億円規模の設備投資が続く見通しだ。
新棟は、14年9月に建て替えに着工した第2製造棟と同じく、NAND型フラッシュメモリ(3次元メモリー)を生産する施設となる見込み。スマートフォンや大型データセンターなどに不可欠なメモリで、今後も需要が伸びると判断しているようだ。
四日市工場の所在地は四日市市山之一色町800。近年は、14年に第5製造棟(鉄骨2層5階建て延べ約9万4000平方b)の2期整備、15年に新第2製造棟(鉄骨2層5階建て延べ約13万6000平方b)の一部が竣工しており、今回の新棟はこれに続く整備となる。5製造棟と新第2製造棟は、ともに米サンディスクとの共同事業。両棟の施工は清水建設名古屋支店(名古屋市中区)が担当している。
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建通新聞社