国保匝瑳市民病院(匝瑳市八日市場イ1304、菊地紀夫・事業管理者)は13日、「国保匝瑳市民病院新改革プラン及び建替整備基本構想・基本計画策定支援業務委託」の公募型プロポーザルを公告し、委託業者の募集を開始した。今月29日まで企画提案書意思表明書の提出を受け付ける。企画提案書の提出期限は来月19日。同25日にプレゼンテーションを実施し、受託候補者を選定し、3月3日に選定結果を通知する。委託工期は2017年9月30日。委託予定額は2000万円以内(消費税込み)。
参加資格は、@15年度匝瑳市入札参加資格者名簿に登載されているA10年度以降に100床以上300床未満の国、独立行政法人国立病院機構、国立大学法人、都道府県若しくは市町村が設置する病院または公的病院の病院経営の健全化に係る計画策定支援業務または建替整備基本構想・基本計画の策定支援業務をこれまでに受託し、かつ履行した実績があるB公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会が認定する医業経営コンサルタントの有資格者を同業務に専任で配置するなど。
主な業務内容は、@新改革プラン策定A建替整備基本構想策定B建替整備基本計画策定――の各支援業務と各種会議体の運営支援。
新改革プランの策定支援では、内外部環境の整理・分析を行い、分析結果をもとに増収並びに費用削減を図る上で必要な対策を提案。また、中長期的な収支計画を作成するとともに、各診療科・各部門における活動計画を作成し、県が策定する地域医療構想を踏まえ、診療規模や病床機能等のあり方を明確化する。
基本構想の策定では、@基本方針・機能・規模A経営形態B建替整備方法C敷地選定D概算事業費の算出――について検討する。整備方法では従来方式、設計施工一括発注方式等を検討。また市民アンケート調査も実施する。敷地の選定では、諸条件を整理して比較・検討を行う。
基本計画の策定では、@部門別運営計画A医療機器・什器備品整備計画B施設整備計画C医療情報システム等導入計画概要D収支計画――についてまとめる。
同事業は、施設の老朽化する国保匝瑳市民病院(八日市場イ1304、菊地紀夫・事業管理者)を建て替える計画。全体の事業スケジュールは、来年度で基本構想の策定に着手するとともに市民病院新改革プランを策定。基本構想は2017年前半に策定し、その後、基本計画をまとめ、同年度後半から基本設計に着手。18年度に実施設計を行い、19年度の着工を目指す。工期には約20か月を見込む。
同病院は1958年に40床の国民健康保険直営病院として開設。その後、増改築により増床を重ね、84年に「国保八日市場市立病院」に名称を変更し、現在の157床になった。病院の名称は市町村合併に伴い06年1月に「国保匝瑳市民病院」とした。
同病院の既存病床数は157床(うちICU4床、CCU2床)で、このうち145床が稼働している。敷地面積は2万4803・66u。建物規模はRC造3階建て延べ9306・35u(建築面積6011.03u)。診療科目は内科、外科、消化器科、整形外科、泌尿器科など14科。
なお、82〜83年度と90年度に増改築工事を実施。80年代の工事の設計は自治体病院施設センター。施工は、建築が畔蒜工務店、空調・給排水衛生設備が芝工業、電気設備が岡野電気工事。90年度の工事は設備一括で畔蒜工務店が担当した。