施設の更新整備を計画している国立病院機構熊本再春荘病院(合志市須屋)は、このほど基本設計を固めた。外来、一般病棟、救急などを集約した新本館棟は延べ床面積約2万平方bを見込んだ。同病院では、引き続き実施設計を進め、今夏にも本体工事の発注手続きに入る。
外来管理棟とサービス棟(給食・洗濯・栄養管理室など)の老朽化に加え、東西病棟(一般病棟)が狭あい化しているため建て替えるもの。最新の医療環境に合わせた新病院づくりに取り組み、地域医療の中心的役割を担う。
設計は昨年、内藤建築事務所に委託した。基本設計によると、新本館棟はS造8階建延べ約2万平方bで、1階が外来、2階が大会議室やリハビリ施設等、3階から上階が病棟となる。サービス棟はS造2階建延べ約2100平方bの新築を計画している。
東西病棟(東5階建・西4階建、総延べ床面積約1万平方b)は、ストックマネジメントを考慮して管理部門や医局等に大規模改修し、外来管理棟は取り壊して駐車場を整備する。現在の重心病棟と筋ジス病棟は比較的新しいためそのまま残す。
工事は、平成28年度第2四半期にも一般競争を公告して入札を実施する予定。サービス棟建設・解体、新本館棟建設、東西病棟改修、外来管理棟解体・駐車場整備の工程で取り組む計画だ。
同病院では、5カ年計画で整備を進めるとしており、新本館棟は31年夏頃の完成、すべての工事が完了するのは32年秋頃を見込んでいる。
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西日本建設新聞社