刈谷市は、亀城公園再整備事業に伴う刈谷城の復元計画として、2016年度事業で実施設計に着手する。現在進めている基本設計を基に、復元整備する内容など詳細を詰める。
一方、整備検討委員会では1月19日、「第2回亀城公園歴史的建造物等整備検討委員会」を市民ボランティア活動センター(東陽町1ノ32ノ2)で午後2時から開く。復元整備向けた具体的な検討を進める方針だ。
同計画は、亀城公園再整備事業の一環として、13年度に策定した「歴史的建造物等基本計画」に基づいて進めている。同公園の整備区域のうち、ほぼ中央に位置する旧刈谷城本丸表門から裏門までの石垣や土塀および建物(南東隅やぐら、表門、裏門、多門やぐら)を復元対象構築物としている。発掘データなどの検証から復元対象時期を江戸初期として復元整備する計画だ。
亀城公園は、刈谷城の城址公園として1937年に開設した。面積12万9000平方bの総合公園で、同市のシンボル公園として親しまれている。「亀城」は刈谷城の別名。所在地は城町1ノ1ノ1。
市では昨年10月、名古屋工業大学大学院の麓和善教授を委員長に、亀城公園歴史的建造物等整備検討委員会を立ち上げ、第1回の委員会を開催した。史実に忠実な刈谷城の復元整備に向け検討しており、前回は主に石垣復元について意見を交えた。第2回委員会では建造物の復元について検討する。
同市では今後、16年度に実施設計に着手する方針で、復元整備の具体的な内容などをまとめる方針。3月に第3回委員会を予定しており、整備スケジュールなどについて詰める見通しだ。
基本設計は文化財保存計画協会(東京都千代田区)で進めている。
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建通新聞社