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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/01/13

【群馬】県桐生土木、七曲がり対策で国道122号塩原バイパスを計画

県桐生土木事務所は、みどり市大間々町塩原の国道122号塩原バイパスのルート検討に着手した。ニュージェック(大阪市)が予備設計を進めており3案程度を作成中。本年度内には1案に絞りたい考えだ。同事務所は、新年度から地元説明を開始し、理解を得ながら詳細設計にも入っていくというスケジュールを描く。国道122号の難所区間、通称「七曲がり」の渡良瀬川対岸に新ルートを建設し、安全安心の確保を目指していく。
みどり市大間々町の市街地を南北に抜け、桐生市黒保根町方向へ通ずる国道122号では、大間々町桐原(福岡大橋)から大間々町下神梅の渡良瀬川右岸沿い区間でカーブが連続している。「七曲がり」と呼ばれており、連続雨量150oを超えると安全のために通行規制されてしまう。
この区間を克服するため、同事務所は、福岡大橋を渡り渡良瀬川左岸(北西方向)へバイパス道路を建設し「七曲がり」を過ぎた辺りで再び国道122号の現道へ接続させる計画を立てている。この計画では、左岸を走る一般県道小平塩原線の拡幅とともに、渡良瀬川を渡河させる橋梁の新設が必要となる。
渡良瀬川右岸は、わたらせ渓谷鐵道も国道122号に併走している。そのため、予備設計の中では、費用対効果を考慮しながら河川と鉄道を越える橋梁の設置箇所を考えていくことになる。小平塩原線の現道拡幅区間から国道122号現道へ戻る新設道路のルートについても、補償物件などを試算しながら検討を進めていく。
同事務所は、みどり市の笠懸地域と大間々地域を南北に抜ける「渡良瀬道路」を計画中。建設中である主要地方道大間々世良田線バイパスをさらに北進させ、大間々市街地の南で国道122号に接続させるほか「七曲がり」対策もこの渡良瀬道路の一環となっている。
また、福岡大橋の東側では寅久保工区として、バイパス道路の建設計画が進行中。東西に走るL1030m、W11mの道路が計画されており、橋長約80mの橋梁架設も予定されている。