北海道建設新聞社
2016/01/13
【北海道】札幌市がNHK会館と芸術文化の館の跡地構想を16年度にも
札幌市は、NHK札幌放送会館の移転建て替え後に取得する同跡地と、閉館・解体が予定されるさっぽろ芸術文化の館(ニトリ文化ホール)の跡地の利用について市の方針を打ち出すため、2016年度に基本構想を策定する。
NHKは、老朽化が進む札幌放送会館を移転改築する計画。中央区北1条西9丁目の市有地約1万m²と、現在の同会館が建つ北1条西1丁目(大通西1丁目街区)の土地約4000m²を交換することで、市と合意・契約した。NHKは17年6月にも着工し、20年度中の供用を開始する予定だ。
市は跡地の検討に関し「NHK移転後の用地のみが対象」(まちづくり推進室)とするが、隣接する既存の市民ホール(わくわくホリデーホール)を含めると敷地面積約1万1600m²の大街区としての一体的な利用も可能になる。
一方、中央区北1条西12丁目にあるニトリ文化ホールは、敷地面積が1万1639m²。現有施設はSRC造、地下1地上8階、延べ3万930m²の規模となっている。1971年の建設で老朽化が著しいことから、同館の後継施設に当たる北1西1地区の仮称・市民交流複合施設完成に合わせて18年度に閉館し、その後解体する予定となっている。
この土地は都心部に立地し、交通利便性が高く集客も見込めるため、市役所の関係各局が注目。大規模コンベンション施設や博物館のほか、中央区役所の移転候補地として検討されている。
市は北1西1、北1西12とも、施設合築の可能性を視野に関係部局と調整しながら方針を導く意向だ。来年度予算要求には2150万円を計上している。