津市は、「津市久居ホール」(仮称)の建設工事に向けた基本・実施設計の委託先を公募型プロポーザルで募集し、最優先候補者に選定された「久米・アポア共同企業体」と契約を締結した。契約金額は1億1379万9700円(税込み)。委託期間は2017年2月28日まで。今後は、設計を完了した後、17年7月からの工事着手を見込んでいる。完成は18年12月ごろを目指す。
プロポーザルの講評では、基本計画策定時から焦点の一つであった展示スペースについて、美術展覧会などの催しに対応するために、専用展示スペースを必要面積である1000平方b設けた場合でも、ホールが単独で利用できるように想定していた点やホールのみならずスタジオ、専用展示ギャラリーへの搬入を考え、搬入口を西側にとっている唯一の提案であること、コスト抑制に関して、延べ面積を第2次審査参加者で2番目に小さい6300平方bに設定した中で、多様な方策が示されていた点などが評価された。
同施設は、久居東鷹跡町地内の久居総合庁舎の解体跡地に建設する市民ホール。規模は約7000平方b以内とし、内部は、ホール、スタジオ、練習室、ギャラリー、体験交流室、創造工房、市民活動室などで構成し、その他に交流広場などを設ける計画。敷地面積は1万1688平方b。総工費は、外構や駐車場の整備費などを含めて約40億円を見込んでいる。
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建通新聞社