岡崎市は、名鉄東岡崎駅周辺地区整備事業のうち北東街区を開発する民間事業者を募集するため、公募型プロポーザルを3月中に公告する。今秋をめどに最終候補者の特定を目指す。おおむね1カ月前に提案書の受け付けを開始する見通しで、7〜8月がめどになりそうだ。
当初計画では2015年内の公告を目指していたが、周辺施設整備との調整のため延期していた。市では予備設計を進めるペデストリアンデッキの概要を踏まえ、配置などの整合を図り募集要項を作成する。商業施設など必須機能を盛り込む考え。公告以降は現地説明会や質問への回答などの期間を経て提案書を受け付ける方針。
対象の北東街区は、上明大寺町2ノ14ノ1ほか地内の面積6559平方b。用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%。「明大寺交通広場」の東隣に位置、旧「市営吹矢駐車場」や「東岡崎自転車等駐車場」跡地で、造成工事には建設残土を有効利用する計画。
同街区は、10年以上30年未満とする定期借地権を設定した上で賃貸借する。造成工事を含め、早ければ16年度内にも工事着手が見込まれる。造成設計は現在、葵コンサルタント(岡崎市)で進めている。
東岡崎駅周辺地区整備事業は、「乙川リバーフロント地区整備計画」と連携、一体的な計画推進を図る。「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに、東岡崎駅を核とした交通、商業、生活支援、観光、情報などの都市機能を連係させて、市民や来訪者が使いやすい個性的な交流・生活空間の創出を目指す。
北東街区のほか、16年度事業では各広場を結ぶペデストリアンデッキへの工事着手が見込まれる。ペデストリアンデッキは東改札口を起点に交通広場を周遊するルートを基本案に、高さ5〜6bを想定。現在、予備設計をトーニチコンサルタント中部支社(名古屋市中区)で進めており、構造の検討やルートの計画案とともに全体延長などをまとめる。
また、ルート途中の展望デッキや北東街区への延伸などについての計画案も盛り込む方針。詳細設計を経て16年度の工事着手を目指す。
提供:
建通新聞社