日本工業経済新聞社(群馬)
2016/01/12
【群馬】渋川土木が(仮)金井陸橋上部工を公告
県渋川土木事務所は、上信自動車道金井バイパスに架かる(仮称)金井陸橋の上部工を近く公告することを明らかにした。入札は条件付き一般競争で、全体を一括で発注する。今回発注するのは遺跡発掘を受けて、盛り土から陸橋に設計変更した箇所。昨夏には下部工が発注され、ことし3月の完成に向けて工事が進んでいる。同事務所は、上部工の完成を2017年度と見込んでおり、同年度中にアスファルト舗装や橋面防水工などを実施する予定だ。
金井陸橋は上信自動車道金井バイパスに架かり、渋川市金井を通る渋川西バイパスから主要地方道渋川東吾妻線までの間約1qの、ほぼ中間地点に位置する。
橋長は129・5m、幅員が10・55mの3径間連続PC箱桁橋。設計は建設技術研究所(東京都中央区)が行っている。
当初の計画は盛り土での整備だったが、12年11月に金井バイパスのルート内にある金井東裏遺跡から、全国的に話題となったよろいを着けた人骨が見つかり、遺跡上に陸橋を架けるよう設計を変更。同バイパスの事業期間の延長も余儀なくされた。
渋川土木事務所は上部工の架設方法を、支保工と想定している。コンクリート工をV約1132立方m、壁高欄などを整備する。側面に、上水や通信関連といった管の添架はしない。17年度中の上部完成が見込まれ、同年度中にはアスファルト舗装工をt8p、橋面防水工などが発注される計画だ。
昨年の6月と7月には、下部工が発注された。A1橋台を石関工務店(渋川市)、A2橋台を瑞穂建設(同市)、P1とP2橋脚を佐藤建設工業(同市)が、ことし3月の完成に向けて工事を行っている。
金井バイパスには同陸橋を含め、2本の橋梁を架ける。2橋目の(仮称)金井南牧跨道橋の工事は未着手で、今後橋台2基を発注するが年度内に発注できるかは流動的だ。
同事務所は今後の事業計画として、橋梁工事のほかに市道の付け替え工事、改良工事、埋蔵文化財調査など引き続き行い、18年度のバイパス完成を目指し事業推進を図っていくとしている。