岐阜県林政部は、子どもたちが県産材を使った木製玩具で遊べる「ぎふ森の恵みのおもちゃ美術館」(仮称)を木育の拠点施設として整備するため、2016年度に施設機能や整備方針を盛り込んだ基本構想を策定する。順調なら同年度後期の設計着手もあり得るとしている。
県は、1月中に木育関係者や県立森林文化アカデミー、林業関係者らで構成する検討会議を立ち上げ、16年度早々に検討に入る。施設整備の候補地として県図書館南側の県福祉友愛プール跡地のほか、県の未利用施設も含めて選定する考え。事業は最短で16年度に設計、17年度の整備着手も想定している。
県によると、木製玩具で遊べる「東京おもちゃ美術館」(東京都新宿区)のような施設を見込んでいる。同美術館は延べ床面積約1100平方b。廃校になった小学校の校舎を利用して、1階に赤ちゃん木育広場や研修室、収蔵庫、2階におもちゃの森や企画展示室、グッド・トイ展示室、ミュージアムショップ、3階にはおもちゃ工房やゲームの部屋、おもちゃのまちを配置している。
東京おもちゃ美術館はNPO法人が運営。県では、同美術館の施設機能や同法人の運営方法を参考に基本構想をまとめる方針。
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建通新聞社