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　高知県林業振興・環境部は、２０１６年度当初予算のうち、公共事業に77億８８８９万円を要望している。15年度当初比で６８５５万円の増。山地災害の早期復旧と林地崩壊の防止に39億５４８７万円、効率的な林業経営や森林の適正整備のための林道整備の促進に25億２０２７万円などを見積もっている。
　主な治山事業では、山地治山事業費に12億４６５４万円、室戸市蔵ヶ谷など26カ所が対象。水源地域等保安林整備事業費に２億７８５７万円、安芸市別役など６カ所が対象。治山等激甚災害対策特別緊急事業費に６億５１７８万円、大豊町三谷など11カ所が対象。山地防災事業費に12億９１０７万円、室戸市中川内など37カ所が対象。
　主な林道事業では、林道開設事業費に６億１８５９万円、島日浦線など16路線17カ所が対象。林道改良事業費に８７０７万円、一の谷脇ノ山線など４路線４カ所が対象。道整備交付金事業費に10億３６２０万円、河口落合線など22路線29カ所が対象。山のみち地域づくり交付金事業費に７億７８４０万円、中村・大正線ほか４路線９カ所が対象。
　南海トラフ地震関連予算では、山地災害危険地の避難路などの保全に２６７８万円、大月町一切地区で予定。地すべりの抑制に７４６４万円、いの町葛地区で予定。防潮堤の陸こう閉鎖に７３００万円、東洋町生見地区と芸西村西分地区で予定している。また牧野植物園資源センターの耐震診断委託料２３４万円を要望している。

提供：建通新聞社