建設新聞社
2016/01/08
【東北・福島】UR都市機構がいわき市に復興住宅3件、計351戸分を公告
UR都市機構宮城・福島震災復興支援本部は7日、福島県いわき市における復興公営住宅建設工事3件を、いずれもWTO対象の一般競争入札として公告した。
件名は「いわき市北好間中川原地区第1住宅復興公営住宅建設工事」、「同第2住宅同」、「いわき市泉町本谷地区第1住宅復興公営住宅建設工事」。全て実施設計・施工一括とし、総合評価方式および見積活用方式を採用する。
いずれも質問の提出は今月25日まで、JVの場合に協定書等は2月8日までに提出。参加申請書は同15日まで、資料および見積書は東京で同12日まで、仙台では同15日のみ受け付ける。その後、ヒアリングを同22日ごろに実施、追加質問の提出は3月3日まで、開札は、北好間中川原第1住宅が同29日13時30分、同第2住宅が同31日14時、泉町本谷第1住宅が同29日14時30分にそれぞれ行う。
参加資格はともに、単体または3社までのJVで、単体またはJV代表者は機構東日本地区の建築工事1200点以上(JVの場合に代表者以外の構成員は同1150点以上)とし、各工事ごとに実績を求めるほか、設計資格として一級建築士事務所登録などを求める。
3件の工事とも、福島県が原発事故による避難者向けに供給する復興公営住宅を、UR都市機構が代行整備する事業。いずれも共同住宅で、構造は全てプレキャストRC造としている。
北好間中川原地区は、いわき市北好間中川原地内の敷地約6・6fに、全部で約320戸を供給する。今回の工事は、市道を境に南側に設ける住宅の工事を2件に分けて発注するもので、第1住宅は114戸分として3階建てを3棟、計延べ約9280平方b、第2住宅は158戸分として3階建てを3棟、計延べ約1万2500平方bを建設する。
工期はともに2017年11月まで。同地区の基本設計等業務は山設計工房・翔設計JVが担当、造成(南工区)は加地和組・青木あすなろ建設復興JVが担当している。なお、北工区では昨年10月に公告した造成工事が不調となっており、住宅の発注も今後に予定している。
泉町本谷地区は、同市泉町本谷竹花地内の敷地約4・2fに、全部で約198戸を建設する。このうち今回は79戸分として3〜4階建てを2棟、計延べ約5800平方bを整備する。工期は17年12月まで。同地区の基本設計等業務は日東設計事務所・URリンケージJVが担当、造成工事は福浜大一建設・村本建設復興JVが担当している。
提供:建設新聞社