設楽町は、段戸裏谷原生林「きららの森」の再整備を計画しており、基本計画策定に着手した。名邦テクノ東三河支店(豊橋市)に業務を委託。2016年3月をめどに基本計画をまとめる予定で、これを踏まえ16年度に関係機関との協議を進める。
計画では、田峯地区の敷地面積約2500平方bを対象に、休憩スペースを併設したビジターセンターとして木造平屋500平方b程度を建設する。また、駐車場として普通車40台程度、大型車4台程度を整備するほか、トイレは駐車場内に1カ所と観察路沿いに1カ所整備する。このほか、既設の観察路として延長2・3`のうち、老朽化や補修が必要な箇所を選定して整備する。
現況は、段戸湖畔の釣り場の駐車場にきららの森観光案内所と観察路の入り口があるため、釣り客と登山客が混在しており、慢性的な駐車場不足が続いている。このため、ビジターセンターを東海自然歩道の隣接地に建設することで釣り客と分離、駐車場不足の解消を図る。
同町では、16年度で今回の基本計画を基に国有林を管轄する愛知森林管理事務所と協議を行うとともに、合わせて実施計画の策定に着手する。順調なら18年度の敷地造成工事への着手を見込んでいる。
きららの森は、段戸国有林5000fの中に、130fに及ぶブナ・ミズナラを中心とした原生林があり、段戸湖を起点に散策コースを整備。きららの森として開放している。
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建通新聞社