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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/01/07

【山梨】森林・林業振興ビジョン策定

 県は、2024年度を目標とする「やまなし森林・林業振興ビジョン」を策定した。森林の利活用と林業の活性化へ「材」「エネルギー」「場」をキーワードに、県産材の需要拡大、路網整備などによる生産性の向上、木材資源のエネルギー利用の促進などを図る。
 24年度の数値目標としては@森林整備の実施面積6000ha(14年度4685ha)A木材生産量33万5000立方m(14年度15万6000立方m)B林内路網の整備延長4766q(14年度4483q)C木質バイオマス利用33施設(14年度23施設)D山地災害危険地区の年間新規整備着手15カ所―など。
 県では11年度に「森林・林業再生ビジョン」を策定しているが、森林法の改正や東京五輪の開催、新技術の開発など取り巻く情勢の変化を受け、新たな指針としてビジョンをまとめた。
 キーワードである「材」では、森林資源の循環利用を担う木材産業の活性化と持続可能な林業経営の実現を図る。
 「エネルギー」では、木質バイオマス資源の有効利用による再生可能エネルギーの利用促進を進める。
 「場」については、豊かな森林を活用した多様な交流・機会の創出と新たな事業展開を図る。
 ビジョンの主な施策は次のとおり。
 ◆新技術の進展などを契機とした県産材の需要拡大
 ◆施業集約化、路網整備、高性能機械の導入などによる生産性の向上
 ◆森林・林業・木材産業を支える担い手の確保・育成
 ◆木材資源のエネルギー利用の促進
 ◆木質バイオマスの安定供給体制の確立
 ◆地域 着型の利用・供給システムの推進
 ◆森林空間を活用した都市住民との交流や機会の創出
 ◆地域資源や特用林産物などを活かした地域活性化と新たな事業の創出
 ◆健全な森林づくりや山地保全対策の推進、事前防災・減災対策の強化