県は、17年に策定した大分県新環境基本計画の環境指標の26年度目標値に対する同年度実績値と達成率を公表した。環境指標60項目の83%に当たる50項目が目標値の90%以上で、目標をほぼ達成している。昨年末、大分市のトキハ会館で開いた、県環境審議会総合政策部会で明らかにした。
基本計画は、17年度から27年度までの11年間を計画期間とし、5つの基本目標と60項目の環境指標を設定している。環境指標は、毎年、達成状況を評価しており、26年度末の評価結果は、60項目中、「A」(26年度の目標値を達成している)が35項目、「B」(達成率100%未満70%以上)が21項目、「C](同70%未満)が4項目だった。「B」のうち、達成率90%以上が15項目あり、「A」と合わせた50項目(全体の83%)が達成率90%以上となっている。
達成率の最も高かったのは、「大分県リサイクル認定製品地方公共団体利用件数〈累計〉」で1、007・9%、最も低かったのは「低公害車の普及率」で55・8%だった。
基本目標は「豊かな自然との共生と快適な地域環境の創造」など5つ。環境指標は、それぞれの基本目標を実現するための施策で合わせて60項目。
基本目標別の環境指標のうち、関係分の達成状況は、次の通り。
▽環境指標項目(単位)=@26年度目標値A26年実績値B達成率(%)
◇豊かな自然との共生と快適な地域環境の創造
▽河川整備計画策定箇所数(水系)=@19A20B105・3
▽1人あたりの都市公園面積(平方b/人)=@12・9A13・1B101・6
▽電線類の地中化延長(`b)=@64・0A65・3B102・0
▽都市計画区域内道路における道路緑化率(%)=@24・6A24・3B98・8
▽人工海浜の箇所数(箇所)=@5A5B100
▽漁場再生面積(f)=@18、500A20、975B113・4
◇循環を基調とする地域社会の構築
▽渋滞対策が必要な箇所数(箇所)=@5A5B100・0
▽海域の環境基準達成率(%)=@95・2A95・2B100・0
▽河川の環境基準達成率(%)=@97・6A97・6B100・0
▽生活排水処理率(%)=@71・9A72・3B100・6
▽地下水水質調査地点数(累計地点)=@3、305A3、303B99・9
▽産業廃棄物リサイクル率(%)=@54・9(25年度)A56・9(25年度)B103・6
▽産業廃棄物最終処分率(%)=@2・1(25年度)A2・27(25年度)B92・5
▽廃棄物系バイオマス利用率(%)=@93・0(25年度)A83・0(25年度)B89・2
▽未利用バイオマス利用率(%)=@81・0(25年度)A71・9(25年度)B88・8
◇地球環境問題への取組の推進
▽業務部門の二酸化炭素排出量(千d)=@1、298(24年度)A1、997(24年度)B65・0
▽住宅用太陽光発電施設設置数(件)=@28、280A29、600B104・7
◇環境・エネルギー産業の育成
▽県支援による新エネ研究開発・事業化件数(累計件)=@17A24B141・2
▽県支援による廃棄物再生利用施設導入件数(累計件)=@23A25B108・7
▽県リサイクル認定製品地方公共団体利用件数(累計件)=@480A4、838B1、007・9
▽県支援による省エネ機器等導入件数(累計件)=@40A114B285・0
◇すべての主体が参加する美しく快適な県づくり
▽ごみゼロ行動への参加者延人数(人)=@367、500A354、556B96・5
▽エコおおいた推進事業所数(件)=@1、091A1、009B92・5。
提供:
大分建設新聞社