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建通新聞社(神奈川)
2016/01/07

【神奈川】神奈川県 「神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略」素案 19年度までに待機児童ゼロに

 神奈川県は、「神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略」の素案を策定した。対象期間は2015年度から19年度までの5年間。少子・高齢化への対応として、保育所入所への待機児童数が2019年度までに0人となることをなどを目指す。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は5年間で新たに3000戸弱を供給するとしている。新たなエネルギー体系に転換するため、・ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)の設置数を19年度までに2万件とする目標を立てた。2016年第1回定例会に案を報告した後、正式な計画となる。
 計画の基本的考え方は、「行ってみたい、住んでみたい、人を引きつける魅力あふれる神奈川」、「いのちが輝き、誰もが元気で長生きできる神奈川」の実現。克服すべき二つの課題として、「人口減少に歯止めをかける」ことと、「超高齢社会を乗り越える」ことがあるとする。
 ビジョンは、「合計特殊出生率向上」「マグネット力向上」「『未病』の取り組みによる健康長寿社会の実現」−の3項目。
 基本目標は@県内にしごとをつくるA新しいひとの流れをつくるB若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるC活力と魅力あふれるまちづくり−で、これをつなげることで好循環を生む。
 具体的な施策の目標は次の通り。
■県内にしごとをつくる
 「未病産業」「ロボット関連産業」の創出・育成。「エネルギー産業」「観光産業」の振興。
■新しいひとの流れをつくる
 誰もが健康で長生きできる社会を目指す取り組みであるヘルスケア・ニューフロンティアを神奈川モデルとして広く国内外に発信(ラグビーW杯、東京五輪など活用)。
 「エネルギー自立型の住宅・ビル・街の形成」をめざす神奈川の発信として、ZEHの設置数を2万件(14年度実績342件)とする。また、薄膜太陽電池、水素エネルギー、ガスコージェネレーションなどの普及を目指す。
 地域資源を活用した魅力づくりのために、県西地域活性化プロジェクト、(仮称)三浦半島魅力最大化プロジェクトを推進する。
■若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
 保育所入所待機児童数を0人とする(14年度実績1079人)。子育て世代包括支援センターの設置箇所数(累計)33カ所とする(実績値−)。 事業所における女性管理職の割合を11・5% (14年度実績6・5%)に引き上げる。
■活力と魅力あふれるまちづくり
 健康団地づくりへの取り組み(累計)を15団地(14年度実績2団地)とする。サービス付き高齢者向け住宅の供給戸数(累計)を1万1800戸(14年度実績8909戸)とする。
 空家等対策計画を策定した市町数(累計)を17年度までに7市町(実績値−)とする。立地適性化計画を策定した市町数(累計)を19年度までに5市町(実績値−)とする。
 個性豊かなまちづくりのために、「広告景観形成地区」の箇所数を2地区(14年度実績1地区)とする。
 バリアフリーのまちづくりを進め、幅広歩道の整備延長を16年度に8`と定める(07〜14年度実績28・7`)。
 アクセス向上と、地域活性化などが期待できるスマートインターチェンジ・道の駅の整備を促進。リニア中央新幹線の整備や東海道新幹線新駅の設置など鉄道網の整備を促進する。
 インターチェンジまでの5`以内の地域の割合を90%(14年度実績86%)とする。
 提供:建通新聞社