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　新潟県病院局が計画する県立加茂病院改築工事は、建築、空気調和および衛生、電気設備の４件で、早ければ２月にも入札公告されるもようだ。６月県議会での工事請負承認を目指す。
　入札業務は県土木部営繕課に執行委任。建築がＷＴＯ（世界貿易機関）対象、各設備３件は制限付一般競争入札となる。いずれも技術評価型の総合評価方式を採用する。
　計画では１月の着工を予定していたが、加茂市の小池清彦市長が開院時期に合わせ病児・病後児保育施設の開設などを県に求め、泉田裕彦知事や北窓隆子副知事と面会し平行線に終わっていた。泉田知事は田上町や町議会とも調整を図るよう幾度となく要請。１５年１２月２１日には小池市長、佐藤邦義田上町長と泉田知事との面会の中で一定の道筋がついた。開院は、当初の１７年度末から１８年秋に遅れる見通しだ。
　県立加茂病院は老朽化が著しいなど設備面でも不便さが生じ、現敷地内で建て替えられる。規模はＲＣ造６階建てで現行の１万平方メートルから延べ１万３０００平方メートル程度に拡張し、診療科１４科、病床数は１８０床（一般１００程度、緩和ケア３０程度、療養５０程度）。場所は加茂市青海町１丁目地内。工期は約２３カ月。実施設計は佐藤総合計画・基設計ＪＶ（東京都墨田区）が担当している。
　当初予算には継続費６９億４０６４万円を設定。年割額は１５年度が４億７６３１万６０００円、１６年度が２２億４１２２万６０００円、１７年度が４１億９５４４万８０００円、１８年度が１０１９万６０００円、１９年度が１７４５万４０００円。