鹿児島建設新聞
2016/01/07
【鹿児島】防衛省16年度予算案、奄美駐屯地造成に着手
防衛省は、奄美大島に新設する駐屯地の整備費として2016年度予算案に約86億7000円を盛り込んでおり、造成と実施設計に着手する。また、鹿屋航空基地では、アメリガ軍の訓練に伴う施設整備費として約11億円、湯湾岳で通信所開設に向けて約10億1000万円を配分した。
駐屯地を新設する場所は、奄美大島の2カ所。奄美市の場所は、「奄美カントリーの一部」で敷地面積は約30ha。16年度は約45億円。
施設概要は、RC造4階建約8200uと約6000uの隊庁舎2棟をはじめ、訓練施設(RC造平屋建て約1万1200u)、体育館(同2階建約1500u)のほか、食房・浴場・厚生施設、車両整備場ほか27棟。
瀬戸内町は、節子地区の町有地で敷地面積は約28ha。16年度予算は約41億円。主な施設は、隊庁舎がRC造2階建約6300u、体育館(同2階建約1500u)、食厨・浴場・厚生施設、車両整備場など23棟などの設置を計画。官舎は、阿木名地区を選定した。
鹿屋航空基地では、アメリカ軍岩国基地に展開している空中給油機KC−130型機の訓練用地として約5haのコンクリート舗装を実施。契約ベースの事業費は約22億円。
大和村と宇検村にまたがる湯湾岳には、航空警戒管制の通信開設所に向けて、用地取得と通信装置の製造を予定している。
また、南西地域における移動式警戒管制レーダーの展開基盤整備は、約3億円を計上。奄美市に整備する駐屯基地内に整備することにより、隙のない警戒監視体制を保持する。