豊田市は、秋葉1号汚水幹線の圧送管2条を新たに敷設する計画だ。矢作川を横断するため、4車化を計画している「竜宮橋」への添架や既設管の老朽化対策などを含め実施設計で詳細をまとめる。既設圧送管の調査を含み、NJS名古屋総合事務所(名古屋市中区)に業務を委託、履行期限は2016年3月18日まで。
同計画は、左岸側の野見中継ポンプ場から矢作川を横断して矢作川流域幹線を結ぶ延長489bの圧送管を新設するもので、既設の圧送管を合わせて3条化を図る。新設する圧送管は、竜宮橋の4車化に伴う新橋側に添架する計画で、口径450_のダクタイル鋳鉄管を予定。橋梁部への添架管は延長217b、埋設管は左岸の同ポンプ場から竜宮橋までが延長93b、右岸の竜宮橋から矢作川流域幹線までが延長179b。
竜宮橋は、高橋細谷線の4車化計画に伴い、現橋下流側に新橋を架設する計画。現在、新橋の設計を進めており、完了後に添架管の設計を組み込み反映させる考え。
今回の委託では、新橋への添架方法や橋梁添架の荷重検討を含めた新設する圧送管の設計を行う。一方、既設圧送管については劣化状況を調査・把握し、健全度や耐震性能を調査。必要に応じて改築計画を作成する。
既設圧送管は、口径600_のダクタイル鋳鉄管が1条。調査対象は竜宮橋の添架管が延長297b、埋設管は左岸・野見中継ポンプ場から竜宮橋までが延長77b、右岸・竜宮橋から矢作川流域幹線までが延長106b。
竜宮橋新橋は、早ければ17年度に架設が見込まれており、合わせて圧送管を添架する計画だ。既設圧送管を改築する場合は、新橋への添架後に実施する方針。
秋葉1号汚水幹線は、矢作川左岸の秋葉処理分区面積1162fの汚水を収集し、野見中継ポンプ場で揚水・圧水した後、矢作川流域幹線に接続する重要な公共下水道の汚水幹線。全体計画では、口径600_2条に対して、現状では1条の敷設となっている。今後の下水道整備に伴う汚水流入量を考慮すると早期に増設する必要があるとして、同計画を打ち出した。
提供:
建通新聞社