富士市は、田子の浦港富士埠頭津波防潮堤建設事業で、港周辺の防潮堤についての総事業費を明らかにした。総事業費は46億2200万円で、事業期間は2016年度から28年度までの13年間。実施設計は16年度に着手する予定。
津波防潮堤の延長は陸閘(りくこう)を含めて約2740bに及ぶもの。陸閘は17カ所を建設する。また、田子江川の河口には防潮堤水門を建設する計画だ。
現在進めている津波防潮堤予備設計業務は15年度末まで納期を延期して行っている。業務の委託先は建設コンサルタントセンター富士営業所(富士市)。
建設地は前田地内。路線測量として延長900bを行っている。また、ボーリング調査2カ所、防潮堤予備設計一式、陸閘予備設計一式を進めている。防潮堤のモデルを作成し、動的解析を加えるため、当初の納期を変更し、年度末まで延びる。
防潮堤は静岡県第4次地震被害想定のレベル2に対応できる高さを計画しており、東京湾の平均海面からおおよそ6bを見込み、田子の浦港の高さが4b前後あるため、防潮堤の高さは実質2b前後になる予定。
提供:建通新聞社
(2016/1/6)
建通新聞社 静岡支社