刈谷市は、2016年度からの3カ年事業で歴史博物館を建設する。文化庁の公開承認施設としての整備を目指しており16年度に着工、19年2〜3月をめどに開館する見通しだ。
計画規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ4087平方b。1階はエントランスや研修室など、2階には展示室や所蔵庫などを配置する。刈谷市の歴史や考古、民俗などに関する文化財を保存、管理する新たな博物館として、ミュージアム機能や祭り伝承機能、アーカイブズ機能、埋蔵文化財保存機能を盛り込んだ多機能型博物館を目指す。
また、重要文化財の展示を可能にする文化庁の公開承認施設とするため、展示室は適切な温度管理ができるように二重壁構造で24時間空調機能を整備する方針だ。
このほか、祭り伝承機能として、刈谷市を代表する大名行列や万燈祭などについて展示する。山車祭の山車2台を収納して展示するスペースを館内に設ける予定。外構は、駐車場としてバスやバリアフリー対応を含めて84台分、自転車置場として30台分を確保するほか、プロムナードや園庭を整備する。
当初計画では、鉄筋コンクリート造3階建て延べ4500平方b程度を想定していたが、その後の検討などから、規模をスリム化した。
実施設計は佐藤総合計画中部事務所(名古屋市中区)が担当、16年3月末の工期で進めている。
建設地は逢妻町4丁目、刈谷市民体育館北側の敷地で面積は約1万1800平方b。
同市の実施計画には、15〜17年度の概算事業費28億3414万円を盛り込んだ。
提供:
建通新聞社