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建通新聞社四国
2016/01/05

【高知】国の16年度予算案高知県土木部関係 今後重点配分を要望へ 横瀬川ダムには22億

 政府は12月24日、2016年度予算案と15年度補正予算案を閣議決定した。防災・安全交付金や港湾、海岸、道路関係については、高知県への配分額や事業箇所が示されていないが、県では今後重点的な配分に向け、情報収集・要望活動に努める方針だ。また中筋川総合開発事業の横瀬川ダム促進に向けては事業費22億0300万円を計上、16年度に本体工事発注が予定されている。
 尾ア正直知事は、防災・減災対策の評価について「公共事業関係費は前年度と同水準であり、地方公共団体による防災・減災対策や老朽化対策を支援する防災・安全交付金についても、本年度並みが確保(対前年度比55億円増)され、本県が進める南海トラフ地震対策の着実な実施につながるものだと評価している」とコメント。また、南海トラフ地震関連のうち「海岸関係予算は本年度並みとなっている。引き続き、浦戸湾の三重防護による地震・津波対策については、16年度から国直轄事業で事業化がされるよう予算の配分を求めていく」としている。
 閣議決定した政府予算案のうち、尾ア知事が国に政策提言している土木関係の項目では、防災・安全交付金に1兆1002億円、高知海岸が対象の海岸の大規模地震・津波対策に237億円、高知港、須崎港、宿毛湾港が対象の港湾整備事業に2317億円、四国8の字ネットワーク推進などの道路関係予算に1兆6637億円などが計上されている。
 中筋川総合開発事業(横瀬川ダム)の促進には15年度比1・21倍の22億0300万円が計上され、16年度の本体工事発注が予定されている。概要は、重力式コンクリートダムでダム高72・1b、堤頂長188・5b、総貯水容量730万立方b。

提供:建通新聞社