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建通新聞社四国
2016/01/05

【徳島】 県道路メンテ会議 管理者に措置予定の策定要請 判定区分V橋梁等

 徳島県道路メンテナンス会議(会長・竹島睦国土交通省徳島河川国道事務所長)の第3回会合が12月24日に県庁で開かれ、本省公表(11月)の道路メンテナンス年報を報告するとともに、道路橋等の2014年度、15年度の点検結果を踏まえた点検計画や修繕計画、個別施設計画策定などについて道路管理者間で意見を交わした。その中で14年度実施の点検結果で判定区分V(緊急に措置を講ずべき状態)に該当した橋梁、トンネル、道路付属物等や緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋、跨線橋、緊急輸送道路を構成する橋梁について、各道路管理者に今後の措置予定(15〜18年度措置計画)を策定するよう要請した。年度末をめどに策定し、対応を求めていく考えだ。
 14年度の点検結果で判定区分Vに該当した県内の道路施設数は、橋梁が293橋、トンネルが6カ所、道路付属物等が13カ所。また、優先すべき橋梁として緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋が4橋、跨線橋が5橋、緊急輸送道路を構成する橋梁が59橋となっている。県道路メンテナンス会議では、市町村自治体など道路管理者からこれら道路施設の対応の年次計画を提出してもらい、「判定区分Vの約〇割を平成〇年度に実施する予定」というかたちでまとめ、公表することにしている。
 このほか、15年度の点検で県内の判定区分W(緊急措置段階)の施設は、橋梁で三好市の市道橋「堂床橋」(主桁腐食)が唯一該当し、すでに全面通行止めを実施し、16年度に修繕を予定していることが報告された。また、14年度の点検で判定区分Wに該当した4橋梁について、2橋梁(村道橋馬谷橋と大田原5号橋)が15年度に修繕工事などを着手済みのほか、1橋梁(美波町の町道橋中田2号橋)が15年度中に廃止予定、1橋梁(三好市の市道橋弓木橋)が通行止めを継続し、今後の対応(修繕など)を検討中であることが報告された。
 意見交換で道路管理者からは、NETIS登録技術を採用した橋梁点検に関する質問や、技術者の不足する自治体から点検だけでなく工事の一括発注(県建設技術センターへの委託)についての質問などがあったが、国交省四国地方整備局は、橋梁点検については、現状では定期点検要領に沿って実施するようあらためて要請したほか、工事の一括発注については技術者の派遣も含めて、県(および県建設技術センター)と相談しながら進めてほしい−などとした。
 このほかメンテナンス会議では、事務局から地方自治体職員を対象にした研修や橋梁マネジメント現場支援セミナー、道路の老朽化対策の国民の理解と協働の取り組みでパネル展開催などの活動状況が報告された。さらに橋梁点検車の貸し付けについて、四国技術事務所が今後新たに購入する橋梁点検車(BT―400)について、老朽化対策ポータルサイト・四国技術事務所HP専用バナーに掲載。橋梁点検車の稼働状況が外部から容易に確認できるようにする―などの対応報告があった。

提供:建通新聞社