下田市が進めている庁舎の高台移転計画について、新庁舎を現在の伊豆急下田駅前から西1`に進んだ民有地に移転させる条例改正案が2015年の市議会12月定例会で否決された。楠山俊介市長は建設予定地の変更を行わず、6月以降の市長選で民意を問うことを表明したため、建設事業は一時中断する。
14年の6月に民有地(同市敷根)で建設する方針を発表し、15年の5月には新庁舎建設基本構想を策定。同年6月に民有地を建設予定地に決定したことを表明した。ところが建設に反対する市民運動が発生し、加えて4人の市議が反対運動を展開。12月の定例会で新庁舎建設工事設計業務委託業務を盛り込んだ一般会計補正予算を可決したが、移転条例案は13人中6人が反対し、否決された。
18年1月ごろの開庁を予定していたが、建設事業が一時中断するため開庁の遅れが想定されている。事業は16年6月の市長選以降に持ち越しとなった。
提供:建通新聞社
(2016/1/4)
建通新聞社 静岡支社