国土交通省は2015年12月24日、直轄河川の大規模氾濫に備え今後おおむね5年間に対策を講じる河川を公表した。9月に発生した関東・東北豪雨を踏まえ、2020年度までに集中実施する。対策メニューは漏水対策や堤防整備・河道掘削、浸透・浸食対策を講じる「洪水を安全に流すためのハード対策」と被害軽減を目的とする「危機管理型ハード対策」。
中国地方整備局管内は洪水を安全に流すためのハード対策が13水系64・6`、危機管理型ハード対策が同じく13水系27・5`の計画。岡山県内は吉井川・旭川・高梁川の3水系で洪水を安全に流すためのハード対策が19・5`、危機管理型ハード対策が6・2`。河口部や支川合流部付近などを対象として対策実施を想定している。
3水系の対策計画区間は次の通り。
洪水を安全に流すためのハード対策
▽吉井川(実施区間延長2・7`)―流下能力対策2・7`▽旭川(同4・0`)−パイピング対策3・0`、流下能力対策2・6`▽高梁川(同12・8`)―浸透対策2・6`、、流下能力対策11・8`
危機管理型ハード対策
▽吉井川(同2・6`)―堤防天端の保護2・6`▽旭川(同1・2`)―堤防天端の保護1・2`▽高梁川(同2・4`)―堤防天端の保護0・7`、堤防裏法尻の補強1・8`
(提供:建通新聞社)