日本工業経済新聞社(山梨)
2015/12/28
【山梨】建て替え7基、除却5基 甲斐市景観審が東電の老朽鉄塔対応了承
甲斐市は、先ごろ開いた景観審議会で景観形成不適合工作物の建築について審議、了承した。東京電力の鉄塔建替えが基準の30mを超えるためのもので、来年8月から工事に取り掛かる予定としている。
東京電力山梨総支店は、設置から90年以上が経過し強度不足による不具合が生じているとして、同市内における154kV甲信幹線の鉄塔2基(茅ヶ丘広域農道脇のbS03、中央自動車道双葉ジャンクション内のbS20)の建替えを本年度行っている。来年の工事対象となるのはこの2基の間に建てられている12基の鉄塔で、7基を現地または若干の移動での建替え、5基については除却の措置をとる計画だ。(表参照)
同社担当者の説明によると、電線の高さは6m以上とし、植物とは3・2m以上、建造物とは4・8m以上、重機とは4m以上の離隔距離を確保するとしている。また、低層住宅地域においては新築時のクレーン吊りしろなどを考慮して地上高19mを確保する。
審議会では、鉄塔が高くなるものの数が減少し、眺望の面からも支障はないとして、周辺住民への周知を付帯条件に承認している。