天草市は、五和町の二江漁港内に新たな観光拠点となる「イルカセンター」(仮称)の整備を計画している。イルカウォッチングで訪れる観光客へのサービス向上を目的にレストランや物販施設・展示等の施設を整備するもので、22日に基本構想・基本設計業務を高木冨士川計画事務所に委託した。現時点での概算工事費は7億円。平成29年度末の完成を目指す。
市は、観光資源となるイルカウォッチングをビジネスチャンスと捉え、24年2月に「イルカウォッチング・ビジターモール基本構想」を策定。26年度中の施設開業を目指していたが、計画を白紙に戻し、基本構想から事業を見直すことにした。
新たな基本構想には、二江地域振興のためのレストラン・物販施設・展示(漁業関連)等からなる施設や道の駅としての整備を前提とするための必要な計画等をまとめ、概算事業費・ランニングコスト等も盛り込む考え。
計画によると、イルカセンターは五和町内の二江漁港内にある天草市漁業協同組合の加工場を解体して整備する考えで、施設の規模は延べ1500平方bを予定。市の計画に併せて、天草漁協も港内に加工場と荷さばき所からなる施設の整備を計画しているという。
今後のスケジュールでは、今年度末まで基本構想・基本設計を進め、28年度中に実施設計と本体工事に着手。29年度末の完成を目指す。
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西日本建設新聞社