大矢野島と宇土半島を結ぶ「仮称・新天門橋」の建設現場でケーブルクレーンの設置が完了し、いよいよ上部工のアーチ架設作業が始まった。19日、事業主体となる県が報道機関を対象に公開したもので、施工を担当する横河・日本ピーエス・吉田・吉永JVが三角側に設置する部材をケーブルクレーンでゆっくりと吊り上げて架設した。
新天門橋は、国道266号大矢野バイパス最大の構造物で、橋長463bのソリッドリブ中路式鋼PC複合アーチ橋。完成すれば、同形式の橋梁で国内最大を誇る。工期は平成29年3月24日。
建設するアーチは2本で、メタル製のアーチリブと呼ばれる部材72本を、三角側と上天草側の両方向から徐々に架設する。19日は、三角側のアーチ部基礎にあたる部材(長さ3b、重さ19d)をケーブルクレーンで約45度の角度を保ちながらゆっくりと取り付けた。隣接する天門橋からアーチの施工を見に来た近くの住民は「興味があって見に来た。完成が楽しみ」と話した。
今後、28年2月頃から作業を本格化させ、週2・3本のペースで部材を架設。28年夏頃に弓のように反った2本のアーチがお目見えし、同年秋頃から補鋼桁架設に入る。
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西日本建設新聞社