日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/22
【群馬】太田市、鳥之郷住宅は来年度も5棟建設
太田市は来年度、鳥之郷市営住宅の建て替え工事へ3億6995万2000円を投入し、5棟の建設を予定している。同住宅の建て替え5カ年計画の2年目にあたる来年度の工事は、本年度と同様に分割発注となるもよう。また、老朽化が進んでいる三島市営住宅では来年度、住民を対象とした建て替え意向調査を実施していく。
鶴生田町には、県営鳥之郷団地を囲むように、昭和40年代に建てられた中層耐火構造や簡易ブロック造平屋建ての市営住宅44棟があり、老朽化を受けて建て替えが計画された。
糸井建築設計事務所(太田市)が全体計画と本年度施工している5棟の実施設計を作成。2015〜19年度にかけ、5種類に分けた住宅を計27棟建てることになっている。
来年度は、本年度と同じように5種類を1棟ずつの計24戸分を建てていく。直営での実施設計も、設備関連などの一部を除き、市職員が作成している。来年度の事業費は、本年度のような集会施設などの付随施設はないことから、やや減少することになりそう。
タイプ1〜5の住宅は、子育て世帯や高齢者の単身者など、さまざまな入居者に合わせた施設内容となっている。いずれもW造で◇タイプ1=平屋建て(1K×4戸)、延べ床面積145u◇タイプ2=2階建て(1DK×4戸)、同210u◇タイプ3=2階建て(1DK×6戸)、同315u◇タイプ4=2階建て(2DK×5戸)、同395u◇タイプ5=2階建て(3DK×5戸)、同430u―で計画されている。建築工事に併せ、合併浄化槽や駐車場の整備が実施されるほか、翌年度の建設地に立つ旧住宅も解体撤去される。
今後の見通しでは、17年度も全タイプ1棟ずつの計5棟を予定。18年度はタイプ1を1棟、タイプ3を2棟、タイプ4が3棟、タイプ5が2棟の計8棟となり、19年度はタイプ1(2戸のみ)を1棟、タイプ3〜5を1棟ずつの計4棟を計画している。
また、山之神町にある三島市営住宅は1973年に建てられた、簡易耐火構造の平屋住宅。給排水や衛生設備が旧式であるため、市は住民からの要望があれば、建て替えを検討する姿勢だ。
建て替えた場合、住民の負担が重くなることや、現状でも維持管理状況が良く苦情も寄せられていないことから、市は来年度に住民の意向を聞き、17年度以降の対策に反映させる考え。