全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

県建設企画課は、本年度の県土整備部公共事業予算の発注状況をまとめた。同部が取り組んでいる発注平準化と完成工期平準化については、発注率は９月末現在で目標85％に対し89・７％とおおむね計画通りの実績を得た。完成工期も６月までは計画通りに進んでいるが、７月以降で若干のずれが生じていることも示された。
発注の平準化に向けて、同部では毎年度当初に月別の発注計画を公表し、それに基づいて発注を行ってきている。本年度予算の執行方針として、４〜９月の発注率を８％程度に平準化し、上期発注率は85％を目標に設定していた。それとともに、適正な工期を確保することで、よく言われがちな「年度末の工事集中」の回避に向け、完成工期の平準化にも同時に取り組んでいる。
同部における本年度上期までの工事・委託の発注実績は、繰り越しやゼロ県債、補正予算を含め、金額ベースで３月の38・８％からスタートした。その後◇４月に46・８％（＋８・０％）◇５月に53・２％（＋６・４％）◇６月に61・８％（＋８・６％）◇７月に70・８％（＋９・０％）◇８月に79・０％（＋８・２％）◇９月に89・７％（＋10・７％）−と推移してきた。「４〜９月の発注率８％程度」「上期発注率85％」の２つの計画と、おおむね同一線を描いてきている（表１）。このまま計画通りに進めば、12月末で97％以上となる見通しだ。
これを累計発注額に直すと◇３月で２２３億円◇４月で２７０億円（＋47億円）◇５月で３０７億円（＋37億円）◇６月で３５６億円（＋49億円）◇７月で４０８億円（＋52億円）◇８月で４５５億円（＋47億円）◇９月で５１７億円（＋62億円）−となる。
完成工期の平準化に向けても計画目標を策定し◇４月完成40件◇５月完成１３１件◇６月完成１９１件◇７月完成２０９件◇８月完成１８８件◇９月完成２４０件◇10月完成２１７件◇11月完成２１９件◇12月完成２１６件◇１月完成２２０件◇２月完成１７６件◇３月完成１５１件−を設定した（表２）。これに対する実績は４月が42件、５月が１３２件、６月は１８７件と、６月まではほぼ計画通りに進んだ。その後は７月が１７６件、８月は１５７件、９月は１５３件、10月は１７９件となっており、若干のずれが生じてきた。県建設企画課で現在、ずれが生じた原因の分析を進めているという。
同部では、12月末で97％以上の発注率目標に向けて、円滑な受発注環境の確保と適正な執行管理に努めていく。