西粟倉村は15日、役場庁舎の新築など基幹施設建設に向けた基本計画案を公表した。1月14日までパブリックコメントを募集中で、2月に成案としてまとめる。対象は影石地内の主要公共サービスが集まるエリア。公道を挟んで、ゾーンAからCに分けて、各ゾーンの場の特性に配慮した施設の配置と外構計画を構築する考え。2015年度は施設の配置案や概算事業費の算定などを行う試設計を進める予定。
計画案によると、新施設は、地元産材を使用した木造建築を想定。詳細は今後検討を進めるが、現時点で試算した各機能の必要面積は、役場庁舎・議場が1704平方b、学び発表の場施設の多目的ホールが677平方b、図書館が624平方b、子育ての場施設の学童保育が180平方b、こども館が464平方bなどとなっている。
工事は4期に分割し、17年度から着手する。各施設の設計は、ゾーンAとゾーンBに分けて、公募型プロポーザル方式で委託先をそれぞれ選定。村内産木材の有効活用を目指して木材コーディネーターによる木材調達に関わる調査計画との整合性を保ち、共同して設計を行う。
主な事業スケジュールは、16年度にゾーンAの子育て施設の設計を外注。17年度に既設の子ども館(鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ1037平方b)を解体撤去し、新施設を建設する。
また、同整備に伴い、子ども館内にある保育所機能を確保するため、16年度にあわくら会館ホールを改修して仮設の保育所を整備する。設計は16年度に指名競争入札で委託先を決める予定。
ゾーンBの役場庁舎と学び発表の場施設は、17年度に設計を外注。18年度に村営体育館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1347平方b)を解体撤去し、跡地に学び発表の場施設、19年度にあわくら会館(同造2階建て延べ1005平方b)を解体撤去し、跡地に役場庁舎を建設する。
なお、既設の役場庁舎(鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ797平方b)は、20年度に解体撤去と外構工事を行う予定。
(提供:建通新聞社)