警察庁舎の耐震化を進めている愛媛県警察本部は、2016年度に伊予警察署の耐震改修に着工するほか、宇和島警察署の建て替えに伴う設計に着手する。警察署施設の耐震診断は13年度に完了しており、伊予・宇和島署のほか耐震化が求められる警察署は5施設あり、順次耐震化対策が施されることとなるが、年次計画は未定。
県警本部は、1981年以前の旧耐震基準で建設されている警察署を順次、建て替えまたは耐震改修を進めており、16年度には伊予署と宇和島署で事業の進捗を図るため今後、16年度当初予算に事業費を盛り込んでいく方針。
16年度に伊予警察署では耐震改修に着手。既存施設規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1299平方b。設計は川中英明一級建築設計監理事務所が担当した。場所は伊予市下吾川。
宇和島警察署は15年度から耐震改修に着手する予定だったが、14年度に委託した設計の中で建て替えの方針が示され、16年度に新築に向けた設計を行い、17年度に着工することとなった。改修設計は川中英明一級建築設計監理事務所が担当した。
新施設規模は今後検討される。既存施設規模は鉄骨造3階建て延べ2149平方b。場所は宇和島市並松。
耐震化が求められる警察署施設は、伊予・宇和島署のほか新居浜署(新居浜市久保田町)、伯方署(今治市伯方町)、松山東署(松山市勝山町)、久万高原署(久万高原町)、八幡浜署(八幡浜市広瀬)の5施設。県警本部では建て替え・改修の年次計画などは策定していないが、「計画的に早期整備」を行う方針。
各署の既設規模は、新居浜署が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2119平方b。伯方署が鉄筋コンクリート造3階建て延べ991平方b。松山東署が鉄筋コンクリート造5階建て延べ4564平方b。久万高原署が鉄筋コンクリート造3階建て延べ1129平方b。八幡浜署が鉄筋コンクリート造5階建て延べ2581平方b。
提供:建通新聞社