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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/18

【群馬】県利根沼田農業農村整備課の昭和村での新規事業が採択見通し


県利根沼田農業事務所農村整備課は、県営農村地域防災減災事業が来年度に新規採択される見通しを示した。11月末に採択申請を国へ行い、順調に進めば、来年4月ごろに採択通知が来る予定。対象地区は昭和村の赤城原と糸井で、総事業費は7億6000万円を試算。主要な事業は管路工で、来年の夏ごろ詳細設計業務を委託したい考えだ。
事業対象地区である赤城原と糸井地区のかんがい用水管路は、1960年度から1964年度に施工され、石綿セメント管中心の農業用管水路となっている。糸井にある第4橡久保貯水池の水を、農道に敷設された管などを通じて畑に供給している。
管路の敷設から50年以上が経過し、近年は漏水補修も頻繁に行われている。また、石綿管の破損などが与える農業従事者への健康障害も懸念されることから、本事業で塩化ビニル管へ敷設替えを実施し、従事者の健康保持や農業生産の安定を図る。総事業費は7億6000万円で、このうち約6億8000万円が工事費に充てられる。畑地の受益面積は171ha。工期は、2016年度から20年度の5カ年を見込む。
概略測量設計業務は、藤和航測(前橋市)が作成した。同課は事業が採択され次第、詳細設計業務を来夏ごろに委託したい考え。工事についても、来年の農閑期から着手する意向だ。
主要事業である管路工は幹線水路L約3・7q、支線水路L約18・6q、既設管撤去L約18qをそれぞれ予定している。村道森下赤城原線などの路線下へ塩化ビニル管を幹線、支線として敷設する。畑地や農道の下に敷設されている石綿セメント管と塩化ビニル管は原則撤去する。
同課は、幹線をある程度の範囲で敷設し、新しい管路へ用水の切り替えができ次第、石綿管などの撤去作業に着手していく。