大阪府住宅まちづくり部は、千里ニュータウン内の千里佐竹台と千里高野台の2住宅の各第3期建て替えで、PFIを視野に、民活導入に向けた準備を進めている。
千里佐竹台第3期では、事業者ヒアリングなどを通じ、民活手法(PFI)の導入可能性があると判断。引き続き、民活プロジェクトのアドバイザー業務を民活手法導入検討を担当した地域経済研究所(大阪市中央区)が行う。2015年度内に業務をまとめ、順調なら16年度に実施方針案、要求水準書案公表を経て、入札公告するスケジュールも見込まれる。
佐竹台第3期区域内の管理住宅戸数は188戸。面積は約2f。
一方、千里高野台第3期は、これからPFIを視野に入れた民活導入のアドバイザー業務に着手する。担当は地域経済研究所。本年度内に業務をまとめ、民活手法の導入可能性ありと判断されれば、16年度に民活プロジェクトのアドバイザー業務に着手することになる。
高野台第3期の管理住宅戸数は476戸。面積は約5・5f。
両住宅とも、阪急千里線の南千里駅が最寄り駅で、全体3期の建て替え対象面積は佐竹台6・7f(団地全体は10・6f)、高野台14・6f(団地全体は23・6f)。これまで一体的な事業計画として建て替えを行ってきた。1期は千里佐竹台住宅敷地を対象にPFI事業で府営住宅などを建設済み。2期は、佐竹台で府の直接建設として工事中(16年度完成予定)。高野台はPFI手法による民活(府営吹田高野台住宅1丁目民活プロジェクト)により事業を進め、18年度までに府営住宅棟を完成させる計画。
府の担当者は「(高野台の検討業務で)導入可能性ありと判断された場合に、入居者移転などで、より合理的な対応ができる場合も考えられる。両住宅を関連付けて検討する可能性は否定しない」と話す。
高野台の導入可能性についての結果次第では、両住宅敷地を一体的に活用する民活導入の検討もあり得そうだ。
提供:建通新聞社