県は16日、28年度一般会計当初予算の各部局からの要求状況を発表した。当初予算の編成方針では、県長期総合計画「安心・活力・発展プラン2015」と「まち・ひと・しごと創生大分県総合戦略」策定後の、最初の当初予算になることから、新たな政策・施策に挑戦するとともに、地方創生の実現に向け、人口の自然増・社会増対策などに取り組むとしている。
各部局からの要求枠とは別に、特別枠として「おおいた地方創生推進枠」20億円を設定している。同枠の要求は、147事業の29億1800万円に上っている。
要求総額(事業費ベース)は、4510億7600万円で、27年度7月補正後の予算額4555億700万円に比べ1・0%・44億3100万円の減となっている。うち、公共事業費は、農林水産部266億7970万8000円と土木建築部591億4041万9000円の合わせて858億2012万7000円。
主な事業は、県立芸術短期大学整備事業、玉来ダム本体工事に着手する治水ダム建設事業、区域の指定を加速する砂防事業調査費、埋蔵文化財センター移転先の旧芸術会館改修、屋内スポーツ施設の実施設計、鑑識科学センターの実施設計、大分東警察署本体工事など。
関係分の主なものは、次の通り。
▽事業名=要求額(内容)(単位千円)
【企画振興部】
▽県立芸術文化短期大学整備事業=169、367(施設整備や改修を支援)
【福祉保健部】
▽介護サービス基盤整備事業=1、190、362(介護施設の整備など)
【生活環境部】
▽地震・津波対策推進事業=200、000(避難地、避難路の整備など)
【農林水産部】
▽活力あふれる園芸産地整備事業=1、857、054(栽培施設の整備に助成など)
▽鳥獣被害総合対策事業=460、656(金網柵やネット柵などの設置に補助など)
▽森林シカ被害防止対策事業=294、128(防護資材の設置などに補助)
【土木建築部】
▽(公)交通安全事業=2、857、518(歩道や自歩道の設置、交差点改良など)
▽(公)道路防災事業=1、321、859(防災拠点などを結ぶ啓開ルートや孤立集落対策区間の道路法面の崩壊・落石対策など)
▽(公)道路施設補修事業=7、078、043(早期対策が必要な橋梁、トンネルなどの補修など)
▽(公)治水ダム建設事業=1、503、500(玉来ダム本体工事など)
▽(公)広域河川改修事業=2、589、279(河川の改修など)
▽(公)砂防事業調査事業=1、620、000(土砂災害警戒区域などの指定を加速)
▽特定建築物耐震化促進事業=932、586(一定規模以上の旅館、病院、店舗などの耐震改修に助成)
▽(公)道路改良事業=13、547、771(中津日田道路ほか国県道の改良)
▽(公)街路改良事業=4、389、118(都市計画道路の整備)
▽(単)道路改良事業=3、898、580(生活地域の道路網の整備)
【教育委員会】
▽県立学校施設整備事業=2、690、187(校舎の新増改築、大規模改造など)
▽埋蔵文化財センター移転事業=665、024(埋蔵文化財センターの移転先の旧県立芸術会館の改修)
▽県立スポーツ施設建設事業=80、764(屋内スポーツ施設の実施設計)
【警察本部】
▽鑑識科学センター整備事業=44、603(鑑識科学センターの実施設計)
▽大分東警察署整備事業=125、265(大分東警察署の移転本体工事着手〈工事期間28〜29年度、債務負担行為1、387、343〉)
▽交通安全施設整備費=740、503(信号機や道路標識などの整備)。
提供:
大分建設新聞社