妙高市の入村明市長は16日に開かれた市議会全員協議会で、旧新井リゾートの再生計画を報告した。土地建物を取得したホテルアンドリゾート上越妙高の親会社であるロッテホテルが進出し、スキー場やホテルを含むリゾート施設を運営する。17年度の全面オープンを目指す。
同施設は06年の運営会社経営破綻に伴い営業を停止。市税滞納によって土地建物が公売にかけられ、6月に同社が18億円で落札していた。スキー場(コース数11、ゴンドラ2機、リフト4機)、レストランおよびスパとホテル4棟(RC造地上5階地下1階建て延べ2913・54平方メートル、同2842・44平方メートルなど)で構成され、全体面積は208万7000平方メートルに及ぶ。
ロッテホテルが示した事業計画によると「プロ・スキーヤーが楽しめるコースづくり」「ビギナーが安全にウインタースポーツを習えるスロープづくり」「ファミリー客の思い出の空間づくり」の3つをコンセプトに、アジアを中心とした観光客の取り込み、スキー大会の誘致などに取り組むとしている。施設整備に関しては、既存建物のリニューアルを含め調査を進めているという。
入村市長は「インバウンドや雇用創出に期待している」と述べた上で、16年度の一部オープンも視野に入れていることを明らかにした。