熊本県土木部は平成28年度から「若手建設技術者表彰」と「委託業務表彰」を始める。14日の県議会建設常任委員会で明らかにした。27年度の成績評定点が80点以上の中から若手24件程度、委託10件程度を選び、夏頃に表彰する。
県は、18年度に優良工事表彰(知事表彰)を創設し、10年間に200件を超える工事を表彰、多くの建設業者・技術者の意欲向上と工事品質確保に取り組んでいる。しかし、県内の建設産業従事者は全国に比べ高齢化が進行、改正品確法と発注関係事務運用指針で将来の担い手の確保・育成や調査設計の品質確保が規定されたことを受け、新たな表彰制度をつくることにした。
若手建設技術者表彰は、県内の35歳未満の現場代理人と主任(監理技術者)を対象に、土木部で前年度に完成した工事受注額が250万円を超え成績評定点80点以上の工事から選ぶ。前年度に担当した工事で65点未満があった場合と、担当工事で監督処分などがあった場合は除く。県優良工事表彰を受賞した者は対象外とする。
表彰数は、地域が偏らないよう広域本部・地域振興局等と建築住宅局で各2件程度、計24件程度を予定している。
委託業務表彰では、測量と地質調査を含む県内建設コンサルタントとその管理技術者を表彰する。土木部で前年度に完成した受託金額が250万円を超え成績評定点80点以上の委託業務が対象。前年度に完成した業務で70点未満があった場合や、前年度の業務成績評定点が県平均を下回った場合、測量法に基づく営業停止を受けた場合などは除く。
表彰数は、測量・土木設計、建築設計、地質調査の3部門で、あわせて10件程度とする。
いずれも土木部長による表彰。現段階では受賞による優遇措置等は考えられていないもよう。今後、要領を作成し業界団体等に説明して周知する。
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西日本建設新聞社