仙北市が計画する庁舎整備の建設候補地について検討を進めている庁舎建設特別委員会は15日、田沢湖庁舎で第11回目となる委員会を開催した。委員からは建設候補地について「角館駅前案」が良いとする意見が多く上がり、開会中の12月議会で同案について中間報告する方針だ。
建設候補地については、市が提示している角館病院跡地のほかに、角館駅前と国道46号付近の羽根ヶ台地区を候補地として絞り込んでいた。角館駅前と羽根ヶ台地区は、いずれも民有地取得やインフラ整備が必要となるため、病院跡地の総事業費よりも10億円程度掛かり増しになる。
委員からは「角館駅前は用地取得費など財政負担が掛かるが、人口が集中する角館町の中心部であり、交通面や将来の地域発展性などを考えると有効」などの意見が出ている。
今後は角館駅前案について、用地取得が可能なのか、建設地として適切なのかなどの情報収集を行う。今月21日に委員会を開催する予定で、中間報告内容を確認して12月議会に報告する。なお、庁舎整備にあたって市では合併特例債を活用する方針から、建設候補地の結論を早急にまとめる必要がある。委員会では、議会の3分の2以上の同意を得られるように引き続き検討を進める。
提供:秋田建設工業新聞社