日刊建設工業新聞
2015/12/16
【鳥取】中部県土局 はわいICアクセス道を構想
県中部総合事務所は、湯梨浜町久留の山陰道はわいICと同町田後の国道179号・田後西交差点を直接つなぐアクセス道路の整備に向けて、地元の有識者から沿線のまちづくり計画を含む道路の果たす役割名などについて意見を聴く。朝・夕の交通渋滞が慢性化している現在の国道179号を迂回する新設道路として大きな効果が期待される道路で、今夏から概略設計にも入っている。
国道179号は、田後西交差点(天神橋東側)から倉吉市側は三朝町本泉までの4車線化が実現しているが、湯梨浜町地内の旧国道9号は一部の交差点は改良されているが、道路沿いに店舗が多くあるため、ラッシュ時や休日には渋滞する時間が長く、交通事故も多い。
このため、三差路になっている田後西交差点を直接北上し、山陰道に連絡する道路を新設する要望が多く出されており、同事務所も湯梨浜町役場や町議会と調整を続けながら、将来の交通量を推計するための調査などを進めていた。
同事務所県土整備局では「ルートや事業化の時期は未定」としているが、関係者への取材では、新設道路は町立北溟中学校付近を走り、天神川下水道公社の東側で山陰道はわいICに平面で接続する2・3`b程度の基本ルートを数案ピックアップ。地元と調整しながら、今年度中には基本的なルートを選定する考え。今月24日には湯梨浜町内の有識者や役場の関係者らと意見を交換することにしており、「単なるアクセス道ではいけない。道路の整備はまちづくり計画と連携して、地域を支援することが重要」(同県土局計画調査課・赤川定課長)と説明。「地域から出される多くの意見をルートの選定に反映させる」考え。